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結婚53年目の異変

 異変などというとカミさんにかみつかれそうだが、私にとっては申し分のない異変なのだ。というのは関東生まれの私にとって、正月の煮豆といえば黒豆が定番なのだが、ここ種子島では十六寸(とろくすん)とかウズラ豆が主流で、黒豆あまり煮ないようだ。結婚後40年間ほどは関東で過ごしたカミさんだが、種子島生まれとあって黒豆を煮るのだがあまり上手ではない。

 カミさんは種子島に移住してからも毎年煮てきたのだが、できばえは黒豆大好き人間の私にとって物足りない感じではあったのだ。ところが種子島生活23回目の正月、なんと完璧な黒豆の煮物を作り上げたのだ。元日に黒豆が小鉢いっぱい出てきた。今年も例年並みと決め込んで口にしたら、なんと柔らかさといい甘みといい、まるでプロ並みの出来栄え。「今年はスーパーで買ったの?」思わず聞いたら「アタシが作ったのよ。400グラムも煮たのだからお鍋にいっぱいよ」と胸を張ったのだ。

 まさかと思いながら鍋をのぞいて二度ビックリ。例年ならば形だけは上品に小皿だったのが今年は小鉢になったことに納得がいった分量だったのだ。年頭のご挨拶に来てくれた従姉妹夫婦に味見をしてもらい「とても美味しい」の評価を得、カミさんは喜色満面。

 私にとっては、まさに結婚53年目の異変としか言いようのない、おいしい出来事ではあった。

 

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