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2019年7月

猫と小鳥とひと騒動

早朝6時、ドスンとデカ猫のイークンが足元に飛び乗ってきた。

何事かと飛び起きた。カミさんもイークンの傍にいて“二人”して天井を見上げている。

「どうした、どうした」

「イークンが小鳥を掴まえてきたのよ。その小鳥は生きていて、部屋の中を飛び回っているの」

 

イークンはいきなりベッドから飛びおりて、今度は真剣な眼差しでエアコンの上を見ている。

次の瞬間、部屋の反対側の方へ飛んでいった。小鳥が飛んでいったのだろうが、電灯はついているが、うす暗くてよく見えない。

イークンはまた戻ってきて、きょろきょろ天井に目を走らせている。

 

カミさんが素早く縁側の障子を開け、ガラス戸も開けた。

突然イークンは縁側に突進した。

私としてはイークンとカミさんの動きを追って、小鳥の動きを知るしかない。

 

「あっ、外へ出た、あー、よかった。小雀だったみたい」

カミさんは飛び出すところを確認したという。

私はベッドの上で、ただ、あれよ、あれよとみているだけだった。

 

「イークン、小鳥さんを掴まえてはダメだっていつも言っているでしょ」

カミさんは叱りつけた。

イークンはちらりとカミさんの顔を見上げて、無言で立ち去った。

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自生トマト

Img_7758_20190712112201 庭のミニトマトが赤く色づいている。

といってもこのトマト、家庭菜園風に苗を植えたのではない。カミさんは穴を掘って生ごみを埋めているのだが、そのなかにあったトマトの種が勝手に芽を出し、成長した自生のトマトだ。

 

自由に成長させたいカミサンとしては、脇芽を積むなどの手入れは全くせず、倒れないように支柱を立てただけで、枝は伸び放題、実も成り放題のトマト任せ。育っている場所は庭の一部だが、野生そのものだ。

Img_7756  

この日20個ほどもいできて食べてみたが、トマトらしさの味が薄い。

「生ゴミが肥料になっているのだから、美味しいはずだけどねえ」

カミさんはちょっぴり不満気だが、思いがけぬ収穫にご満悦である。

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傘寿

 物忘れが激しくなり、一度に二つの仕事はこなせない。「歳は取りたくないものだ」が口癖に‥‥。

 こんな状況になれば「何が目出たい誕生日」「誕生日 目出度くもあり 目出度くもなし」といった心境にもなる。

 

 カミさんが80歳の誕生日を迎えた。これまでは西瓜を老夫婦でお腹いっぱい食べたりして、簡単に過ごしてきたが、いくら平均寿命が延びたご時世とはいえ、80歳ともなれば「何が目出たい」とも言ってもいられない。そこで80歳にちなんで8000円分の花を籠にアレンジしてもらい、サプライズで贈ることにした。

 

 誕生日当日、生花店から届けてもらい、カミさんに手渡した。

 「エッ、誰から」

 想像もしていなかったカミさん、一瞬戸惑いの表情を見せる。サプライズは成功だ。

 「ご主人さまからです」と聞いて「まさか」と私の顔を見る。

 「そのまさかだよ、80歳だから8000円の花だよ」

 

 テレ隠しからか「もったいないことをして、お金の方がよかったも‥‥」

 そう言いながらも、花をしげしげとみつめてニッコリ。

 「こんな豪華な花籠、生まれて初めて貰ったわ」

 

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