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2017年5月

咲いた札幌の思い出

 Img_6306 56歳から60歳まで北海道支社に勤務、カミさんと共に札幌のマンション生活を体験した。思いもかけぬ札幌生活ではあった。

 

 学園都市線に乗って中小屋温泉に行った帰り、駅に向かう途中の雑貨店の店先にあったアマリリスの球根を、札幌の思い出にと買い求めImg_6304 た。ここ種子島の西之表市に移住して21年目、その球根が今年も鮮やかに咲いた。

 

 見るもの、聴くもの全てが目新しく、無我夢中で過ごした4年半だった。

Img_6305  「今年も元気に咲いてくれたわね」

 毎年のことながら、ふた昔も前の思い出とあって、カミさんはことさら感慨深げ。

 

 よちよち歩きの孫娘をオンブして、大通り公園を歩き回ったこともあった。その孫娘も二十歳を過ぎた……。アマリリスを眺めていたら、そんなシーンも鮮やかによみがえった。

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カメラウーマン

 Img_6285 シンピジュウムの隣でバトンを受け継いだアマリリスが蕾を開き始め、クンシランの後を引きついでゼラニュウムが存在をアピールしている。オガタマの香りが遠くなってきたら、ニオイパンマツリガ後を引き受けている。そんな様子をカメラのファインダーを通して眺めていたら、カミさんが寄ってきて「アタシにカメラ貸して」と手を出しImg_6297 た。これまでにも何回か撮影したことはあるのだが、狙ったものが端に寄っていたり、ボケたりで、あまりよく撮れてはいないことの方が多い。

 

 

「大丈夫かい? 撮りたい花があれば俺が撮るよ」

Img_6302 「いいの、アタシだって撮れるわよ」

どういうわけか、その日のカミさんは妙に強気だった。

 

 それほどの高級カメラではないが、18~55ミリのズームレンズつきのデジタル一眼レフである。被写体の大小はともかく、シャッター半押しでピントが合うことは承知している。パチパチ撮りまくっていた。

 

撮った写真を確認したいというので、液晶画面に映し出して見せた。

 「あら、よく撮れているじゃない、アタシっていいセンスしているわね」

 私とは異なったアングルから アップで撮ったニオイパンマツリがお気に召したようだ。

「これを友達に送るから葉書きにして。アタシが撮ったんだって自慢しなくっちゃ」

 すっかりカメラウーマン気取りのカミさんだった。

 

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ニオイパンマツリ

Img_6264_2   縁側の外には濡れ縁があり、その先には靴脱ぎ石が置いてある……こんな古めかしい家の庭先で、ニオイパンマツリが甘い香りを放っている。二段造りに丸く刈り込んであり、緑の葉を押しのけるようにして、紫と白の花が咲き競う。その紫の花は日が経つと白い花に変わる。

Img_6265_2 「だいぶ白の方が目立つようになったわね」とカミさん。

 

春らしさをじっくりと感じないうちに、日中の温度が24度にも上昇“夏近し”どころではなく、いきなり夏が来た感じである。

 

 Img_6270_2 そんな日の正午過ぎ、カミさんの友人が現れた。近くの家に用があってきたのだが、帰りがけに寄ってみたのだという。

 「あら、ニオイパンマツリ咲いているじゃない、いい匂いね。庭があるなんて羨ましい」

 彼女の家は国道58号に面した商店街でカメラ店を経営している。

 「こんな狭くては庭だなんて言えないけどね」

 「なに言っているの、これだけあれば十分よ。アタシからみれば別世界よ」

 

ニオイパンマツリをきっかけにして、カミさんは久しぶりに顔を合わせた小学校時代の同級生と、話に花を咲かせていた。

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