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2017年2月

春を告げる白木蓮

 Img_6151 平年以下の気温が続き、なかなか春の日差しの訪れない日が続いていたが、薄曇りながら温かく感じる日が来た。待ちわびていたかのようにハクモクレンが蕾を開き始めた。

 

 リハビリが終わってエレベーターに乗る。一緒になった看護師さんImg_6153 が「ハクモクレンが咲きましたね。白が鮮やかで素敵」

 看護師さんたちの通勤用の駐車場が我が家の裏手にあるため、いつも見てくれているのだ。

 

「きれいですね。ここを通るたびに楽しませてもらっています」

Img_6154  道行く人もにこやかに声をかけてくれる。

 我が家の庭は狭くて品種もそれほど多くなくても、通りに面しているので人目につく。

「有り難うございます」答えるカミさんとしても手入れのしがいがあるというもの。

 

 「こんな庭でも、見てくれる人がいるかと思うと、嬉しいわね、イークン」

 ついて回っていた猫のイークンに話しかけた。

 

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緋寒桜の下で

Img_6108  西之表の市街地から本城(もとじょう)跡に上る路地の左側の土手の緋寒桜が満開だ。その路地はかなりな急坂で、ここを通る人は足元を見て上るため、緋寒桜を見上げる余裕がない。ビニール袋を手にした、買い物帰りと思われる私と同年配の男性が軽快な足取りで上ってきた。カメラを構えていた私を目にとめ、上りきったところで振り返った。

 

Img_6111 「今年もきれいに咲いてますな。私もここを通るのを楽しみにしています」とにっこり。

 「それにしても、この急坂の上り下りは大変でしょう」

 「いやア、買い物はいつもここを通るので慣れてます」

そう言い残して足早に家路についた。杖を使っている身にとっては羨ましい限りだ。

 

Img_6114 西之表の商店街は海岸沿いの国道58号線の両脇にあり、住宅街はすべて高台。長崎ほどではないにしても、昔の住民にとって買い物は大変だったに違いない。そんなことを思いながら撮り続けていたら、ランドセルを背負った下校途中の女子小学生が通りかかった。

「こんにちは」「おかえりなさい」

こんな小・中学生とのとの会話が日常的に交わされる。大人同士でも見知らぬ人とすれ違う時、お互いに「こんにちは」と挨拶を交わす。

 

中種子の町営の温泉から上がり、休憩場に入ったときでも、すこし離れたところに陣取っていた農家のグループから「うちでとれた芋や、食わんか」と持ってきてくれる。

 

この日の緋寒桜の下でもそうだが、種子島にはこんな日本の原風景が息づいている。

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イークン神妙

 Img_6124イークンが背中に怪我をしていることが分かり、気が付いてやれなかったことを悔やむ。外から帰ってきた夜、カミさんが背中にブラシをかけたら「痛い」と怒ったので、ブラシを見たら血がついたのだ。翌日、獣医の診察を受けたところ、喧嘩して噛みつかれたか引っ掻かれたかして受けた古傷が膿んでいるということだった。

 

 Img_6130_2そういえば10日ほど前、外出からお腹を空かせて帰ってきたはずなのに、食事を要求せずに傍に来て蹲り、じっとしていたことがあった。

 「イークン、お腹は空いていないの?」

 いつもと違う様子なのでカミさんが顔を覗きこみ頭を撫でようとしImg_6135 たら、触るなというように「ウーッ」と唸ったのだ。「どこか痛いの?」と右手(右前足)に手を近づけただけでまた唸った。「喧嘩に負けて気がたっているのかも」と、そっとしておいた。翌朝になったら元気になり、食事もして勢いよく外に出て行ったので、やはり落ち込んでいただけなのだろうと思いこんだのだった。

 

 医師にその話を告げたところ、その時に怪我をしていたに違いないといわれ老夫婦は猛反省。それでも、もう快方に向かっている段階という診断に胸をなでおろしたのだった。傷口を舐めさせるのはよくないと、首にエリザベスカラーをつけられたイークン、後ずさりしたり前足で取ろうとしていたが、そのうちにおとなしくなった。

 

 「イークンごめんね、もう少し我慢してね……」

声をかけるカミさんの顔を、神妙に見上げるイークンだった。

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